フィルムスキャナーとは 【film scanner】

フィルムスキャナーに関する基本的な知識です。

フィルムスキャナーとは、写真用のネガフィルムやポジフィルムを読み取ることに特化したスキャナのことです。

フィルムに光を当てて、透過光から画像を読み取りデジタルデータとして処理します。
専用の製品の他に、一般的なスキャナ(フラットベッドスキャナ)にオプションとして装着することで、フィルム読み取り機能を追加する透過原稿ユニットの形態がある。専用のモデルに比べると安価だが、ピントが甘くなるため、画質はやや劣ります。


専用モデルの場合は2,400DPI以上の高解像度の機種が多いです。
基本的に35mmフィルムやAPSフィルムといった一般的な大きさのフィルムが読めるほか、ブローニーフィルムやプレパラート、特殊なフィルムにも対応する上位機種も充実しています。

フィルムスキャナーを選ぶポイント

解像度や、扱えるフィルムのサイズや種類、また本体の大きさをチェックします。

設定できるデジタル効果もチェックしましょう。
Digital ICEなどは便利です。メーカーや機種によって機能の呼び方が変わります。

Digital ICE
フィルム上の傷やゴミを自動除去影響を軽減します。

粒状低減(Digital GEM)
フィルムの粒状性ノイズを軽減します。特にネガフィルムに有効。粒状をそのまま活かす場合はオフにします。

退色復元(Digital ROC)
退色したフィルムの色を復元する。色あせた写真も自動補正できます。




フィルムスキャナの一覧

フィルムスキャナーの比較

それぞれの機種によって特徴があります。
画質を確認できるサイトの紹介です。

スキャナによるネガフィルムのスキャン結果比較
以下のスキャナでのスキャン時間や写真
・Nikon Coolscan 5000ED、
・Coolscan IV ED
・Epson GT-X800
・KONICA MINOLTA DIMAGE Scan Elite 5400II
・Canon PIXUS MP800


フィルム スキャナー・フラットベッド スキャナーの実力比較
フィルム スキャナー・フラットベッド スキャナーの実力比較(その2)
オリンパスOMファンより。
フィルムスキャナー DiMAGE Scan Elite 5400、Cano Scan 2700Fとフラットベッド スキャナー Cano Scan FB1210Uの比較と、エプソンGT-X700の比較。
フィルムスキャナーとフラットベッドスキャナーでは結果が違ってくるのがわかります。


Digital Scanner Reviews
英語のサイトです。

メーカー別の紹介(ニコン、エプソン、コニカミノルタ)

ニコン【Nicon】はカメラや光学機器の大手メーカーです。
カメラメーカーだけあって、フィルムスキャナーについても画質にたいして妥協がないつくりになっています。
ニコンのホームページ



エプソン【EPSON】は情報関連や精密機器のメーカーとして有名です。
プリンターやプロジェクターのシェアが大きく、カラリオなどの家庭用の機器を中心に人気を博しています。

フィルムスキャナは使いやすさが評判です。
エプソンのホームページ


コニカミノルタ【KONICA MINOLTA】も以前はフィルムスキャナを製造していましたが、カメラ事業から撤退したため、すべての機種の製造が終了しています。
コニカミノルタのホームページ

中古のフィルムスキャナー

フィルムスキャナーはフラットベッドスキャナーに比べると価格が高いです。

中古品を探してみるのもいいでしょう。
ただし、あまり中古品は出回ってはいません。

中古の場合はメーカーの生産が終了している機種など、サポートが受けられない場合もあります。
業務用に使用する場合は、中古での購入はあまりおすすめできません。

趣味での利用で、はじめてフィルムスキャナが欲しいけど予算が少ない、という場合なら検討してみましょう。

ねらい目はYahoo!オークションです。